vol.9 Cotoriの最初の絵本原画展~澤口たまみさん

 澤口たまみさん、たしろちさとさんによる
福音館書店『どんぐりころころむし』がハードカバー化されました。

実はお二人とも、2019年11月にCotoriに来てくださっています。
その時のこと綴った文をもとに記録を残しておきたいと思います。

……………

 

2019年9月29日の新月の日は、絵本仲間がお友達と一緒になんと盛岡から来てくれた。

修善寺を散策して、パステルも描いて、遅くまでCotoriで語り合って、

そして翌日は三島での絵本セラピーにも参加してくれた。

 

三島から、沼津の絵本専門店グリムに行った2人から、驚きのメッセージ。
「店主の須磨子さんが、この絵本いいのよ~と。それがなんと、私たちの同級生が書いた絵本で、しかも数日前に会ったばかりで。3人でえぇ~!ってなりました。」
なんと、澤口たまみさんは、この2人の高校時代の同級生だったのである。
そんなことってあるんだね!すご~い!

翌日だったと思うのだけれど、

Facebookで「友達かも」のトップに「澤口たまみ」さんがあがってきた。
何気なくクリックすると、薮内正幸美術館でのイベントの記事が出ていた。
実はCotoriは、ギャラリーカサブランカさん経由で、薮内美術館のワイヤーを何本も使わせていただいている。

ご縁を感じて、薮内さんのコメントに続けてコメントを入れたところから…

 

急に、思いがけないタイミングで、澤口たまみさんの「宮沢賢治・愛の歌~百年の謎解き」の開催が決定したのだ。

 

小学生の時、お年玉で初めて買った分厚い本、それが「宮沢賢治童話集」だった。
盛岡にも行き、鉱物が好きな夫は石の標本も楽しそうに見ていた。

高校も大学も同窓という澤口さんが、宮沢賢治の秘められた恋を語るという。『やまなし』は岩手弁でコントラバスの音色とともに。

なんて魅力的なことだろう。
 

突然決まったこともあり
どんなふうに話が進んだかをきちんと記憶していないのだけれど
わたしは、できれば絵本の原画も飾れないものかと聞いてみた。
グリムにあった『どんぐりころころむし』も興味深かった。

 

もちろん絵本の原画展などはやったこともないし

どのように手続きをすべきものかも皆目見当がつかない。

でも

このたしろちさとさんという方の絵を飾ってみたい。

ダメ元で、とお願いしたら

澤口たまみさんがたしろちさとさんに連絡をしてくださって 

原画展が実現することになったのだ。


 

3冊の原画が搬入された。

 

『だんごむしのおうち』(澤口たまみ作 たしろちさと絵 福音館書店)

  『ようこそぼくのてのひらへ』 (澤口たまみ作 たしろちさと絵 福音館書店 ちいさなかがくのとも2017年4月号)
  『どんぐりころころむし』 (澤口たまみ作 たしろちさと絵 福音館書店 ちいさなかがくのとも2019年10月号)


11月14日のイベントには、たしろちさとさんも駆けつけてくれて、お二人のサイン会も開いた。18日にはたしろちさとさんのトークイベントも開催した。

かがくのともの原画に囲まれて、その作者が宮沢賢治を語る
ベースの音色が響く修善寺の秋の夜こんなことができるなんて。

 

 

期間中には、小学2年生がまちたんけんでギャラリー見学にも来てくれた。
絵本の魅力を伝えられるよう、作者&画家さんに代わって、楽しいギャラリートークを展開していけるよう、これからも頑張っていきたい。

……………

初心に戻って
これからのCotoriの方向をしっかり考えていきたいと思った11月でした。

またいつか
澤口たまみさんにも、たしろちさとさんにも、来ていただけるように・・・。

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